東亞的佛教交流與王權——以15世紀的琉球王國為核心探討

Abstract

本文透過東亞佛教交流與王權的視角，探討15世紀琉球王國如何認識、使用當時東亞流行的佛教王權觀，以形塑、轉變琉球既有的王權觀與政治秩序。琉球佛教深深受到中國、日本、朝鮮的影響，來自東亞諸國的僧人與使者們扮演起東亞文化的中介者。特別是中國與日本僧人，他們將自國的佛教信仰帶入琉球，佛教有益君主教化、鎮護國家的概念也隨之傳入琉球，深刻地影響琉球王權日後的形塑。 尚泰久王是琉球王國發展佛教王權的關鍵者，透過採用佛教王權，他回應志魯、布里之亂，強化君王的政治權威。本文透過分析尚泰久王所寄贈的鐘銘，發現尚泰久王有意地強調琉球國王擁有佛教聖王與法王（佛）的身份，透過在首里城正殿懸掛萬國津梁之鐘、建立巨大的官方寺院天界寺與許多佛寺，尚泰久王成為琉球國內政治、宗教的至高者，強化其政治權威。佛教王權的採用，也影響15世紀中期以降琉球王國與朝鮮的外交。自尚泰久王至尚真王，琉球君王為了發展佛教王權，對於《大藏經》與佛教經論、器物有相當大的需求，因此頻繁地派遣僧人、使者至朝鮮求取《大藏經》及佛教經書、器物。 尚泰久王所建立的佛教王權受到繼任君王們的重視與承繼，自尚德王至尚真王，他們都有意地採用佛教王權，增強君王的政治權威。在尚圓王統治時期，他確立了琉球王國的宗廟祭祀與佛教祭祀合一的作法，以強化自身統治的合理性並期盼佛教護佑其政權。尚真王統治時期，透過琉球圓覺寺的興建，藉由君臣共同種植松樹的方式，來促進琉球臣民的政治認同。值得注意的是，尚真王興建琉球圓覺寺，可能是出自於模仿鎌倉圓覺寺，期盼琉球國王可以如同日本幕府將軍，獲得佛教對其政權的護佑。最後，尚真王強調自身擁有佛教聖王與佛的身份，如同尚泰久王一般，藉此身份來強化政治權力，以利於政治改革，建造更為中央集權的政治體制。

本文は東アジアにおける仏教交流と王権の視座から、当時東アジアに流行っていた仏教王権の思想を15世紀の琉球王国がどう認識し、そしてそれを利用してそれまでの王権観と政治秩序を変えて具体化するのを検討する。琉球の仏教は中国、日本そして朝鮮に深く影響されていた。東アジア諸国からの僧侶と使節たちは連絡役として、自国の仏教信仰を琉球に持たしたが、仏教の鎮護国家の可能性や教化に対する利益も認識され、琉球王権の発展に大きな影響を与えた。 琉球王国に仏教王権を成立させ、仏教王権を採用し、志魯・布里の乱のあとに王の政治権威を立ちなおしたのは尚泰久王だ。万国津梁の鐘の上の銘文によって、尚泰久王が意図的に自分が仏教の聖王と法王すなわち仏であるのを強調して、万国津梁の鐘を首里城の正殿に掛けること、そして天界寺をはじめとする数多い寺を建築することで、自分を国内に政治と宗教の頂点に置いた。仏教王権の採用もそれ以降の朝鮮との外交事務に影響を及ばした。尚泰久王から尚真王までに、仏教王権を発展するために、一切経や仏教文物の要求も大幅に増えたので、朝鮮へ派遣した使節や僧侶は頻繁になってきた。 尚泰久王が造った仏教王権のモデルは後任者の手本となった。尚徳王も尚真王も仏教王権を採用し、自ら統治者としての権威を増やした。尚円王はなおさら宗廟の祭祀を仏教儀礼と合わせて、独自の祭祀で統治の正当性を強化し、仏教からの利益も望んでいた。尚真王時代、琉球で円覚寺を建立するのも、そこで君臣揃えて松を植えるのも臣民たちの政治的なアイデンティティーを期待したのだ。特に、円覚寺は鎌倉の円覚寺を模倣した可能性もあって、琉球王国が幕府将軍のように仏教に保護されたがった。最後に、尚真王は仏教の聖王と仏の身分を強調して、尚泰久王のように政治権力を強化し、より集権的な政治体制に向かって、政治改革を狙っていた。